打ちのめされて・・Cosmos
くりはま はなの国
そこここに倒れたコスモスが・・
今年は9月30日に台風が神奈川県を通り、そのあと、10月6日に台風に負けるとも劣らぬほど強い風と雨が降り、はなのくにの隣の横須賀では竜巻によって学校の体育館の屋根が飛んだり、民家に被害がでたりした。
もうこれではコスモスはだめだろうと思ったものの、もしかしたら、そういうときだからこそ、打ちのめされて地面にはいつくばっても咲いているコスモスがあるかもしれない。そう思ったらコスモスが咲いていなくて、たとえ時間とお金が無駄になってもどうしても見に行きたいと思い始めた。
Cosのうちから久里浜までは決して近くはない。車で行っても電車で行っても2時間ほどかかる。今回は車はかなり渋滞しそうだったので、電車で行くことにした。
JRの久里浜駅に降り立つと掲示板には「今年のコスモスは台風と大雨の影響ではながありません」と・・・
「ああ、やっぱりだめだったのか」とは思ったものの、せっかくここまで来たのだからと花の国まで行ってみることにする。
駅前にもコスモスはあるのだが、どのコスモスも先の方が枯れてしまったように茶色くなって、花は一輪もない。たまにあったとしてもコスモスとコスモスの間から見えている黄花コスモスの花がごくわずか見えているだけなのだ。
駅から花の国までは案内によれば15分だそうだが、実際にはもう少し近い気がした。せっかくの晴天にも関わらず、そんなに人が多くないような気もする。まあ、台風でやられてしまったコスモスをわざわざ見に行くような酔狂な人間は少ないのだろう‖^O^‖
駅からの道なりにある「コスモスの摘み取り」の看板(確か10月14日だと思ったがちょっと自信はない)もなんだかむなしい気がする。
花の国の入口はコスモス畑の一番下にある。そこからコスモスを見上げると、花がないだけではなく、緑が何となく茶色がかっても見えるのだ。
そばに寄ってみるとコスモスは倒れているだけではなく、上の方が茶色く変色しているのだ。おそらく風と雨で枯れてしまった部分なのだろう。まるで立ち枯れているかのように汚らしい色になってしまっている。見るだけでも痛々しい・・・・
よく見てみるとまっすぐに立っているコスモスはほとんどないのではないだろうか。ほとんどのコスモスは地面に打ち付けられるほどではないにせよ、そこここで曲げられてしまっている。
しかし、地面にねじ伏せられていても、そこから花芽は上にのび、地面のすぐそばで花を開いていたりする。花は見られないのではないかと心配していたCosは「よくぞ咲いてくれた」とちょっと感動。
しかし、コスモスの一番上の部分は雨や風にやられてしまっているので、その部分にあった花はほぼ全滅、そして、今回の写真にはないけれど、頑張って咲いている花も花びらの枚数が少なくて花がかけていたり、枚数はそろっていても花びらの大きさがあまりに不揃いだったり、見ているだけで痛々しい。
それでも上の方に登っていくと次第に花の数も増えてくるような気がする。確かに写真にあるように決して花の数は多くないし、上の方についてる花は少ないので、「コスモスがいっぱい」にはほど遠いけれど・・・
写真は上の方から入口に向かって見たところ。どこかもの悲しいコスモス畑
でも、ここにくる途中ではこんなに花があるとは思っていなかったので、とても嬉しかった。そして、地面にたたきつけられても、もうおきあがれなくても、それでも花を咲かせるコスモスの強さが、とても嬉しかった。
コスモスの花は決してあでやかではないし
すぐに風に打ちのめされて倒れてしまうけれど、
また這い上がって花をつける.
咲いたコスモス、コスモス咲いた
コスモスコスモス、咲いた咲いた