吾妻山公園
ずっと向こうの山まで見渡せる頂上から

ずっと向こうの山までの展望が開け、目の前のコスモスが揺れる


吾妻山公園の入口  この吾妻山公園は神奈川県のJR二宮駅近くのアスレチック公園.相模湾を見下ろす展望台のコスモスを以前から見たいものだと思っていた.ところがここのコスモスの見頃は9月上旬までなのだという。例年、8月の終わりから9月のはじめは夏期講習、二学期とCosにとってはとても忙しい時期が続くので、なかなか行くことができなかった.

 9月に入ってから暇な日曜日にでも行こうかとも思ったりもするけれど、「暇な」日曜日はほとんどない上に、天気も今ひとつ良くなくて、今年もだめかなぁと思っていたのだが、ひょんな事から、抜けるような青空が広がる9月19日の午後、それも早い時間からぽっかりと時間がとれた。ただ、ここのコスモスは早い時期に咲くので、場合によってはもう終わっているかも知れないと言う不安はあるものの、逆に来週になったらもう絶対に花はないだろう。

というわけで、早速吾妻山公園へと向かった。

 吾妻山公園の入口は駅からすぐそば。駅の案内板には「駅から入口まで3分、頂上まで20分」と書いてあったので、ごく気楽な気分出入り口へと向かったのだが、この入口を見て・・・悪い予感・・・・ずぅーと階段が続いているのだ。

普段学校の階段で慣れているとはいえ、明日足が痛かったら仕事がつらいだろうなぁと思いながらもせっかく来たのだからとのぼりはじめる。

予想通り登っても登っても階段はどこまでも続いているかのように見える。しかもこの階段は一段の高さがふつうの階段(学校や駅などの普段使っている階段)よりも一段あたりの高さが低いので、何となく登りにくい。それでも一段おきに登ろうとすると、今度は高すぎて登りにくい‖u_u;

最初の出迎えは黄花コスモス

うんざりするほど階段を上ってもいっこうに上に近づいた様子はないし、一休みしようにもベンチもなく、ただひたすら登っていった。

 かなり登ったと思った頃、一群の黄花コスモスが見えてきた。写真の右の方を見ると分かると思うけれど、相変わらずの急な階段を上りながら、とりあえず一応コスモスがあったことにほっとして、更に登り続ける。

 やっと階段が終わっても更に山道は続く。吾妻山公園にはアスレチックコースがあって、そこでいろいろなことができるようになっているから、遠足などにくることもあるのかも知れないけれど、Cosが行ったときには誰一人として出会わず、本当にこんなところでいいのだろうかと不安になりながら、まずはアスレチックコース目指してのんびりと登っていった。

何しろ、無理をしてがんばったら、明日の授業に差し支えるかもしれないし、どうせ誰もいないのだからあわてていくことはないし・・・・でも「まむしに注意」の看板はちょっと不安をかき立てる。

途中に浅間神社というのがあったけれど、まだこの先どれほど登らなくてはならないのか分からないので、元気があったら帰りによることにして更に登り続ける。

木々の中の黄花コスモス

 地図の上では真ん中あたり、管理事務所の裏のアスレチックコースが始まるあたりに黄花コスモスがたくさん咲いていた。

 吾妻山公園のコスモスって、黄花コスモスだっただろうか、ここは黄花コスモスがきれいなのではなく、ふつうのコスモスが咲いているはずだ・・・何となく不安になるが、確かに場内案内図にあったのはピンクのコスモスの絵が描いてあったはず。

それにこんなちょっとじゃなくて、もっといっぱい咲いていたはず、コスモスと相模湾が同時に見られたはず・・・などと思いながら更に先に進む。

と、展望台への登り道のところに小さく「コスモスはこちら」の看板があった。ちょっとほっとして展望台へ登りはじめた。(どこまで登るんだろう、登った分だけ降りなくちゃ帰れないはずだし・・・)

また山道を下って登ると目の前に芝生の広場が開けた。大きく空が広がっている。


芝生の向こうには海が見えた

 左側を見ると芝生がずっと下っていて、その向こうには海が見える。芝生の手入れをしている職員の人、ねっころがって本を読んでいる人、みんなでお昼を食べているグループ、今まで人っ子一人見かけなかったのだが、ここには2,30人ぐらいの人がいるだろうか。やっと人の姿を見かけた。

今までせっせと登ってきた山道とはまるで違ったのんびりとした空気がそこには流れているような気がした。

刈り取られてしまったコスモス

 そして右側も町並みと海が見える。その手前にあるのは・・・・そこここにコスモスの花が見える。そして写真には撮らなかったけれど、もう少し右の方では職員の人たちが、花の咲いたコスモスを掘り起こしているのだ・・・

職員の方に伺ってみると昨日と今日とで刈り取りをしているのだという。午前中はもう少し花もあったのだが・・・・と・・・‖;_;‖

「でもまだ展望台の向こう側には花があるから、行ってみてご覧」といわれて、ちょうどちょっと高くなった展望台の海とは反対側へ行ってみるとそこにはまだコスモスの花が一面に残っていた。


 

 

コスモスの向こうは山だった その1  コスモスの向こうは山だった その2  コスモスの向こうは山だった その3 

 確かにもう花の大きさは小さくなっていて、一つ一つの花が「みごと」という感じはしないし、咲き誇っているという感じはもうなくなっているのかも知れないけれど、まだまだたくさんのつぼみが付いている・・・

このコスモスも明日には刈り取られてしまうのだろう

コスモスの向こうに空が広がり、ずっと向こうの山まで見通せる景色は狭い場所に閉じこめられるより、大空の下で思いっきり風に揺れているのにふさわしいコスモスにとっては一番の居場所かも知れない。

 何となく、空に向かって一番近いところで咲いているコスモスと言う気がしてきて、海側のコスモスがもうなくなってしまっていたのがとても残念だった。

 もし、可能であるのなら、来年こそはせめて9月のはじめに、たとえ暑い日差しの中をあの長い階段を上らなくてはならないとしても、時間を作って見に来たいものだ。

それにしても二宮の駅は海のすぐそばでおそらく海抜1mぐらい(^^;
そしてこの山頂が136m・・・階段と山道でこれだけの高さを登ったのだ・・・
そんなにすごい高さではないけれど、コスモスが空に近づけるだけの高さではある。
足も、確かにその高さを覚えている・・・(痛くはならなかったけれど・・・)

 

Cosの好きなコスモスは実はこんなシンプルな飾り気のないコスモスかもしれない。
こんなコスモスが広々としたところで空に向かって咲いているのはなんだかすがすがしい。

吾妻神社

帰りは吾妻神社を経由して帰ることにした。あの山道や階段を下るのはちょっと遠慮したかったからだが、結局は同じ高さを降りなくてはならないのだし、やっぱり階段と山道だった‖^O^‖

野猿に注意

そして、吾妻神社のところではこんな掲示を見かけて・・・・う〜ん・・・やっぱり山だ・・・


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